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2005年9月18日、19日
黒岳(標高1984m)・赤岳(標高2078m)

紅葉を見に行ってきた。
あいにくの雨で、どこからアプローチしようか考えたが、雨降りに長い距離を歩きたくないので、ロープウェーとリフトを駆使して(笑)黒岳にした。

ロープウェーからは何処の山も見えない。同乗している観光客はかわいそう。沢山お金を使ってここまで来て、ガスを見て帰るのだから。
それはそれで良い思い出にはなるのかもしれないが。さて、恩師の奥様が明日紅葉を見に黒岳に登られるとのこと。
本当は白雲のテン場に入り、翌日の朝黒岳へ向かうと丁度良いと考えていた。赤岳の紅葉も見たいし、雨の中なるべく歩きたくないし・・・。
結局、日和って黒岳にした。でもちゃんとコーヒーとそれ用の水とカップと用意して登ったんです。(言い訳)
早出をして赤岳へ行って戻ればいいか。などと考えていたが、天候が思わしくなく、銀泉台へ下りることにした。コーヒーごめんなさい。

前回、寒い思いをしたので、ダウンのパンツを持って、カイロは有効期限を確認して、キャンドルランタンも持参した。テン場は結局1人だった。
夕方には雨は上がり、気温もさほど下がっていないようだった。満月も見ることができたが団子は無かった。

天候:18日は雨のち曇り、ガス、風強し。
メンバー:boss 単独
コース(初日):層雲峡〜黒岳〜黒岳石室(テント泊)





今回のコース。カシミール3Dの画像に手書きでプロットしてみました。往路が初日赤色、二日目青色です。





雨脚はさほど強くない。時々ばらばらと叩きつける。
よい色が出ている。

柔らかな色合いも良い。


微妙な色合いと、透明感。


スリップ注意です。

チシマヒョウタンボク。
これが瓢箪?の由来か。

肉眼だとこれでも鮮やかに見えている。


招き岩の下もいい色してます。
写るかな?駄目か!

小降りになった。光が足りないなぁ。


招き岩に近づいた。


虹。

色づくナナカマド。
葉はこれから。

頂上。強風でそそくさと石室へ。
右は燃料を荷揚げする森林管理所の方。

黒岳頂上付近。


色づきはピーク。


風が強くてゆっくりできないのが残念。


黒岳頂上を振り返る。


黒岳のくだりから北海岳方向。


ガスが切れて、青空もチラッと。

石室の屋根、凌雲の雪渓、桂月のすそ。


石室前。


本日のお供。
ボトルのサイズがちょっと小さ過ぎた。

テントの中で。キャンドル点灯。
こころなし暖かい。

本日は中秋の名月。
雲間からサーチライトのごとく差し込む月明かり。
つづく。
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そんな状況で結局、黒岳から登りテントを張った。ゆったりと夕食、気温は10℃くらいか。外に出ると風は強く体感温度はかなり低い。
ダウンジャケットを着込んで、先日求めたダウンパンツで完全武装、使い捨てカイロも期限内、少々汗ばむほどだが、快適快適。
結局持参したウィスキーは、夜半前には空になり、いよいよ寝る。明日は晴れるだろうか。

二日目(9月19日):黒岳石室(朝一で桂月岳)〜北海岳〜白雲岳分岐〜赤岳〜銀泉台
濡れたシャツをテントの中で干してみたが、すっきりとは乾かない。仕方が無いので、着て乾かすことにする。気合を入れて!ウ〜ップ冷たい。
でもすぐ慣れた。桂月へ登って戻ってきたら、ほとんど乾いていた。ご来光も見たし、出だし順調。さて、本日のルートはと・・・。いろいろ考えたが、
結局、戻れない場合を想定しテントをたたんで全装で行くことにする。




桂月岳山頂から見る黒岳。午前5時ころ。


桂月岳から北鎮岳方向。
その姿はほとんど見えません。

待つこと30分。
雲間に陽光が差し込んだ。が、すぐ雲に隠れた。

少し明るくなり、この色合いが。
旭岳方向からかなり厚い雲が流れている。

桂月岳頂上。綺麗な色合いです。
空も青みが差していますが、この時だけでした。

真っ赤です。


桂月岳下りから石室。
右上にぽつんとオレンジはマイテント。

肉眼では奥の紅葉も綺麗に見えましたが。


桂月岳下り斜面ごしに黒岳。
濃い赤色が印象的です。

こちらは目の覚める朱色。

我が家。
テン場独り占め。

まず北海岳へ向かいます。


たまに差し込む日差しに反射しています。


北海岳。
間宮岳方向から吹き付ける雲。

赤石川へ向けて下ると多少風はおとなしく感じます。
上空は猛烈な勢いで雲が流れています。

それぞれの色合いで輝いています。


這い松の薄いところは風が通るので葉が落ちるのが早く
緑の濃いところの陰は良い色の紅葉となります。

赤石川を越えて、来た道を振り返る。

風を直接受けなければ、気温はわりと高い。


黄色もあります。


ここを抜けると、風に当たります。

おいしそう。


赤、黄、緑。


白雲小屋を発ってきた人たちと、
ポツリポツリとすれ違います。

補色同士です。


風当たりの強い場所。
ピークは過ぎています。

緑と赤の縞。
赤は緑に守られているのが良く分かります。

北海岳登りから、右黒岳、左桂月岳。
黒岳はかなり吹かれていそうです。

光沢のある赤。


垂直に立っていることができません。
北海岳山頂風強し!
つづく。
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この時点で黒岳へ戻ることをあきらめる。北海岳の登り賭けで朝食を摂っていた二人は、かなり寒そうであった。
どちらへ向かうのか、大丈夫なのだろうかと、気にかかり時々振り返る。だんだん遅れていくがついてくるようだ。
歩いているうちは大丈夫だろう。先へ行くことにする。




北海岳の白雲側への下りから。
中央右寄りに頂上を目指す人影二人。

幽かに残る緑が、黒っぽく見えます。


風の当たらぬところはいまだに緑です。

黄色も。


左、黒岳。
上空を厚い雲が流れています。

白雲岳下から赤岳方面。
雲の中です。

中央奥、黒岳。右、烏帽子岳


背中を押されるように、小泉岳を過ぎ、
風の強い赤岳を通過して紅葉です。
風が治まり、のんびりモードで下ります。

雲間からの日差しを待ちつつシャッターを切ります。

幽かに北大雪の山陰が見えます。


赤岳の斜面を振り返ると、逆光のせいもあり
色が出ません。

第四雪渓下から振り返る。


日の光を待ちつつ、振り返りながら
ゆっくり下ります。

どうやら今日がピークのようです。

光の具合で冴え渡る色です。


岩に躓かないように。
紅葉目当てに登ってくる人、多数あり。


座り込んで秋色を楽しむ人が。


流れる雲間からの日差しは
サーチライトのように照らします。

登山道は、大賑わいです。


バカチョンカメラの限界を感じます。
カメラを向ける方向だけではもはや
露出を調整しきれません。

しばし、ご堪能ください。

昨年はこれほどの色に出会うことができませんでした。


下から上までいい感じです。


このあたりはカメラマン
カメラウーマンが一杯です。

霰が少々降りました。
雨も少し降りました。

緑から赤への変化の妙。


説明無用で。

・・・。


・・・。


・・・。

コマクサ平で、例の寒そうだった
二人連れが追い越していった。

・・・。


・・・。

メアカンキンバイ。


第二花園を過ぎて、風も感じなく
暑いくらいでした。

・・・。

銀泉台から見える斜面。


十分色づいています。


陽の光を待ち構えるカメラマン多数。


ナガバキタアザミ。
第一花園近く。

微妙な発色です。


第一花園下。


・・・。


観光の方も列を成しています。


無事下山。

初日の悪天候などで、行動計画を変更しましたが、風は強かったが気温は比較的高く、紅葉は十二分に満足できた。
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